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水槽都市 / Fish Tank City
都市東京で生活する人々と水槽の中で泳ぐ魚達を照らしあわせた短編映画。
《解説》
この作品は、森の中に佇む「秋保の杜 佐々木美術館&人形館」の白い壁や、周囲の森の木々に映し出されることを意識して制作しました。
「森で上映するなら、その環境を活かした作品を作りたい」。そんな思いから、「森にビルを建ててみたい」「森に魚を泳がせてみたい」という発想が生まれました。そのアイデアを深めていく中で、水槽と都市を組み合わせる構想に辿り着きました。
都市で暮らす人々と、水槽の中で泳ぐ魚たち。どちらも華やかな表面の裏に、息苦しさや閉じ込められた空間で生きる共通点があります。透明なガラスの向こう側で繰り広げられる日常は、自由と制約の狭間に立つ私たちの姿そのものかもしれません。その対比と気づきが、この作品のコンセプトになっています。
森という解放的な空間に映し出される映像は、自然が持つ「自由さ」と都市の「閉塞感」を対比し、観る者に問いかけます。「私たちは鮮やかさと引き換えに自由を失っていないだろうか?」。
自然と都市、自由と制約が交差するこの作品を通じて、自由とは何かを考えるひとときをお楽しみいただければ幸いです。
また、本作品は「木暮人国際映画祭」にも上映され、多くの方々にご覧いただく機会をいただきました。
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